製品と環境
1.路面標示用塗料
路面標示(区画線や道路標示)は、高速道路や一般道路における人と自動車が安全で
円滑な通行が出来るよう、路面に塗料で画かれた白線や黄線等を云います。
液状塗料(ペイント型)は、主に高速道路や一般道路の区画線に、粉体塗料(溶融型)
は、主に一般道路の道路標示や区画線に使用されています。
塗料(白、黄色)の種類と標示の適用
種類(塗料の状態、使用条件) | 関連JIS・規格 | 主な標示の適用 | |
液状塗料ペイント型) | 溶剤型 常温用 加熱用 | K5665 1種 B K5665 2種 B |
車道外側線 車線境界線 車道中央線 規制標示 指示標示 |
水性型 常温用 加熱用 | K5665 1種 A K5665 2種 A | ||
2液反応型 常温用 (リブ型、非リブ型) | 高視認性標示 (高輝度標示) | ||
粉体塗料(溶融型) | 溶融型 | K5665 3種 | 規制標示(ハミ禁、文字記号) 指示標示(横断歩道、車線境界線、等) 車道外側線、車線境界線等 |
溶融型(リブ型,非リブ型) | K5665 3種に準じる高視認性標示 (高輝度標示) |
関連する日本工業規格(JIS)の変遷(該当年)
トラフィックペイント | JIS K 5491 (1951) 制定 |
トラフィックペイント | JIS K 5491 (1960) 改正 :常温用1種A,B,C, 2種 |
トラフィックペイント | JIS K 5491 (1969) 改正 :常温用A,B,C, |
トラフィックペイント | JIS K 5665 (1971) 制定 :よう着用A,B,C |
トラフィックペイント | JIS K 5665 (1981) 改正 :1種(常温)、2種(加熱)、3種(溶着) |
路面標示用塗料 | JIS K 5665 (1987) 改正 :名称の変更ほか。 |
路面標示用塗料 | JIS K 5665 (1992) 改正 :1種(常温)、2種(加熱)、3種(溶着) |
路面標示用塗料 | JIS K 5665 (2002) 改正 :1種(常温)、2種(加熱)、3種(溶着) |
路面標示用塗料 | JIS K 5665 (2008) 改正 :1種(常温)、2種(加熱)、3種(溶着) |
路面標示用塗料 | JIS K 5665 (2016) 改正 :鉛・クロムフリー黄色塗料 |
路面標示用塗料 | JIS K 5665(2018) 改正 :黄色塗料鉛・クロムフリー化 |
(注釈)当初のトラフィックペイントは「エナメル型」が採用され、1960年には、トラフィックペイント(常温用)としてビーズを散布する物(1種B)と混入品(1種C)が採用されていた。
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一方、JIS K5665 トラフィックペイント(よう着用)は、1971年に制定され、その後1981年に、JIS K5491 トラフィックペイント(常温用)とJIS K5665 トラフィックペイント(よう着用)
及び日本道路公団規格を合併した工業規格となり、1種(常温)、2種(加熱) 、3種(溶着) に分類された。
その後、1987年に名称が「トラフィックペイント」から「路面標示用塗料」に変更され、1992年には、試験項目の一部削除と項目名の変更並びに3種3号の新設等があった。
2002年に国際規格との整合させる為、一部試験条件が変更となって改正され、さらに、2008年路面標示用塗料の規格に水系塗料が追加された。2018年、黄色塗料は、鉛及びクロムの有害な重金属を用いない規格に改訂された。
2.その他路面標示材料
- 溶融型カラー塗料
- 貼り付け型路面標示材料
- 視覚障がい者誘導用ブロック