概要1
交通安全を目指して
路面標示協会は、昭和40年代のわが国経済が高度成長し、自動車の普及と道路整備の進展に伴って道路交通事故が増加し、大きな社会問題となった時代の昭和46年6月に「路面標示材懇話会」をその全身として設立しました。
又、わが国では、モビリティ社会へと移行する中で道路交通事故がますます増加し、まさに戦後の交通戦争とまで言われ、道路の交通安全施設(標識・標示等)の重要性が社会的ニーズとなり、国策として昭和46年以降5年毎に新たな「交通安全施設等整備五カ年計画」が策定され、今日に続いております。
その間、私どもは、路面標示の重要性を認識すると共に、路面標示用塗料に関する規格の統一化と品質の向上を目指して、昭和48年6月には「路面標示材協会」と改組し、今日に至っております。
当協会は、路面標示用塗料メーカー、及び、それに関する協賛会社で組織され、「人と車の安全・安心」をテーマに「良く見える、良くわかる」路面標示の設置を指向し、環境対応型塗料の開発推進と高齢者社会に向けた新たな交通安全を目指して活動を進めております。
当協会の主な事業はつぎのとおりであります。
- 路面標示にかんする諸般の調査及び研究
- 路面標示に関する啓蒙宣伝
- 路面標示に関する啓蒙宣伝
- 官庁その他関係機関に対する要望、建議及びその諮問に対する答申
- 路面標示施工業者に対し、施工技術の向上、合理化に協力する。
- 道路及び交通安全施設に関する諸団体との協力
- 図書及びパンフレット類の発行
概要2
1.路面標示用塗料関係
- 昭和50年11月:路面標示材用の黄色顔料について、公害関連への技術見解を発表。
- 昭和51年 6月:路面標示の黄色色相の実態調査を開始。
- 昭和52年 7月:路面標示材用の『黄色色相(色あい)の適正候補」の調査。
- 昭和53年 2月:警視庁、(社)全国標識・標示業協会と「道路標示黄色」選定の為の計画及び、試験の実施、結果の取り纏め。
- 6月:警視庁通達「道路標示ペイント黄色の統一」の実施促進。以降定期的に色相のチェックを実施。
- 昭和53年 2月:警視庁への「道路標示黄色塗料の顔料」についての安全性に関する回答書を提出。
- 平成 6年 5月:路面標示用塗料の鉛リスクリダクションに関する意見書を(社)日本 塗料工業会に提出。
- :無鉛黄色塗料用の着色顔料に関する検討を開始。
- 平成 8年 1月:溶融型塗料の黄色に関する測色方法の検討。
- 平成11年 4月:無鉛黄色塗料の試作と特性チェックの実施を開始。
- 平成12年11月:環境対策型路面標示用塗料(無鉛化:黄色塗料)の採用化促進の提案。
- 平成14年 8月:環境省にグリーン特定調達品目「低VOC水性型路面標示用塗料」を申請。
- 平成15年 2月:環境省のグリーン特定調達品目「低VOC水性型路面標示用塗料」として登録される。
- 平成28年1月:会報No.150で、「塗料中鉛廃絶に関する路面標示材協会宣言」を発表。
2.日本工業規格(JIS)関係
- 昭和53年 7月:工業技術院からJIS K 5665ほか、トラフィックペイントについての総合規格化を委託され、改正作業を開始。
- 昭和55年 7月:JIS K 5665(トラフィックペイント)総合改定原案を作成。
- 昭和56年 2月:JIS K 5665(トラフィックペイント)が全面改正された(1種、2種、3種の
平成 2年 5月:工業技術院及び、(社)日本塗料工業会の要請を受け、JISK 5665の見直し改正新設定)。 - 昭和62年 3月:JIS K 5665改正、(名称を「路面標示用塗料」に変更された)。
- 昭和63年12月:(社)日本塗料工業会へJIS K 5665の試験項目に関する調査依頼に対し回答書を提出。
- 平成 2年 5月:工業技術院及び、(社)日本塗料工業会の要請を受け、JIS K 5665の見直し改正作業を開始。
- 平成 3年 6月:JIS K 5665改正に関する解説文と用語修正作業の実施。
- 平成 4年11月:JIS K 5665-1992(路面標示用塗料)が公示された。
- 平成 6年10月:ISO関連「塗膜の耐摩耗性試験方法の検討」に参画。
- 平成 9年 9月:”JIS ゼロ見直し”に関する調査回答書を通産省に提出。
- 平成12年11月:JIS K 5665のISO対応に伴い(社)日本塗料工業会の要請で新標準試験条件下での圧縮強度等の測定作業を開始。
- 平成13年 5月:JIS K 5665改正(ISO対応)に伴い圧縮強度等の測定データを(社)日本塗料工業会の規格WG部会に提出し、その改正作業に参画。
- 平成14年 3月:JIS K 5665-2002改正が公示された。
- 平成16年 4月:JIS K 5665の改定と水性塗料のJISについて(社)日本塗料工業会より、原案作成の要請があり原案委員会に参画。
- 平成20年 3月:JIS K 5665-2008改訂が公示された。
- 平成28年 3月:JIS K565:2016で一部改訂
- 平成30年 8月:鉛・クロムフリーの路面標示用塗料JIS K5665:2018が公示された。