帰省

12月2日に故郷札幌に帰った。施設で暮らしている母に会うのが第一の目的ではあるが、弟や弟家族、友人たちと会えることが、自分のリフレッシュとなる。
いつも暖かく迎えてくれる友人Mは今回も私の帰省を喜んでくれた。
今回は、当初から「函館に行こう」で決まっていた。道内の周遊券が通常2万4千円のところ半額の1万2千円で売り出されるとのことで、これを利用したい、一泊したいで決定した。
3日に札幌駅で待ち合わせ、8:32初の北斗で、一路函館へと向かった。生憎函館地方の天気予報は大雨。いくら晴れ男を強調しようが現代の天気予報には太刀打ちできなかった。しかし、かなり頑張ったほうだと思う。大雨ではあったが雨の降らない時間帯も多く、それなりに楽しむことができた。友人Mの予定は完璧だった。雨と靄のせいで名物函館の夜景は次回に譲るとして、五稜郭の展望台、あじさいの塩ラーメン、函太郎寿司を堪能し、これまた名物となった函館港のクリスマスツリーを見ることができた。雨のため花火は中止だったが、雨上がりの情緒の中で見る港はとてもきれいなものだった。

翌朝、朝市、函館港を散歩したがとても気持ちが良いものだった。
急ぎ足であったが堪能した函館をあとにした。
そのまま札幌まで戻るのも能がないとの友人の計画に丸乗りし、帰りは函館本線経由で札幌へ向かうこととなった。

函館から10:05の北斗7号で長万部へ。11:33到着。このあと13:18発の倶知安行に乗る。長万部では2時間弱の余裕がある中、予定通り駅前のかなや本店で昔懐かしい「かにめし」をいただきました。
昔の味はそのままで、懐かしくいただきました。とは言っても昔は駅弁でしか食べたことがなく、温かい「かにめし」は初めて食べました。食べ終わってもまだ出発まで時間があります。そんなとき友人が、これもまた懐かしい(と言っても私は記憶がないのですが)駅弁の「合田のそば」を食べたい。と言ってきました。反対する理由はないのですが、連続飲食はちょっと無理があり近くを腹ごなしに散歩しました。海岸線を歩くと噴火湾の穏やかな風が吹いてきますが、そこは12月の風です。
一周りして、合田の蕎麦を堪能、無制限の胃袋は健在でした。

一両編成の気動車で一路倶知安へ。雪がちらちら降ってきます。林の中をひたすらに走りますが、車両が新しく寂しい感じは受けませんでした。乗り鉄らしき人が多く、と言っても乗客はそれほど多くはありませんでした。どんだけ走っても周りの景色は一緒です。
倶知安で二両編成の気動車に乗り換えて、懐かしい小樽へ向かいます。

魚心の開店まで時間があります。懐かしい都通りを歩き時間を潰していると開店の時間となり、その日の客一番乗りを果たしました。狭い街のせいなのか、人情の街のせいなのかはわかりませんが、「袖擦り合うも多少の縁」どころか隣り合わせた方とも親しくさせていただきました。
身欠きにしんがとても美味しく、その他八角の刺し身、珍しいところでは塩辛トマトなるものまでいただきました。
店を出て、向かいの蕎麦屋「籔半」へ入ります。ここも同級生の実家です。

いっぱい堪能した函館、小樽の旅でした。

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