感染者もどんどん増加しつつある、このコロナ禍の状況において送別会、歓迎会、忘年会、暑気払いなどなど日本の企業における、いわゆる飲み会は中止あるいは縮小の一途をたどっています。しかし、日本ではこれらの会合はいまだ大きな影響力があります。欧米諸国に比べると、白黒をはっきりとつけない文化が支配的で、お互いがわかったような気になっているだけなのに、何となくうまくいっているところが多い気がする。遡ればみんなで力を合わせて、台風や地震から守ってきた米農業文化の影響かもしれません。
アフターファイブが大きく影響する企業も、まだまだ多いのではないかと思います。そんな中、コロナの影響のためいろいろな飲み会が中止になっているようです。また、食事中においても会話を少なく、仕事中も極力会話は少なくなることを強いられています。
これから集団に馴染んで、実力発揮を期待する・・・歓迎会
今までの働きや頑張りに感謝の念を表す・・・・・・送別会
区切り、区切りで気持ちを新たにする・・・・・・・忘年会
何にもないけど、とにかく意思疎通を図る・・・・・飲み会
いかにも日本人らしい会合が多く存在します。
そしてこれらが、日本人が昔から行ってきた「酒と唄」の意思疎通の方法であった。
それが唯一の正しい方法かと問われれば、否と言うしかないが、すべてを葬り去るには惜しい気もする。お中元、お歳暮、年賀状も同じような類だと思います。
表現のあまりうまくない日本人にとって、期待を込めてとか、感謝の意を表現する機会を強制的に作っているというのは過言だろうか?
広辞苑に載るこれらの言葉がなくなってしまう世の中は、ちょっと寂しいような気がする。
先日、送別会がなくなってしまった、定年退職した方とお昼を食べながら乾杯しました。私にとっては二人だけの送別会のつもりです。
今までの仕事ぶりを振り返り、あらためて感謝するとともに、自分自身を考える上でも有意義な一日となりました。